クナイ・タクティカルペン TP-09
迷ってましたが、買いました。
正直なところ、タクティカルペンという商品の「用途」には甚だ疑問をもっていたのですが、
悔しいことに各社ともに結構かっこ良いデザインのものが多く興味をそそられていたので
実験的に購入。
ホントはベンチメイド社のステンレスモデルを有力候補としていたのですが
さすがにステンだと重そうだろうということと、多くのメーカーがスクィーズ式でなく
キャップ式を採用しており、キャップを閉じた状態でもかなり攻撃的な形状をしてることにも
抵抗があったので、予備知識がない人が見ても奇異に思わない(だろう)という
デザインのクナイを選択。
こんな入れ物に入ってます。
説明書には、「これ使ってナニしても、ウチは責任取れないよ」的な文言。そりゃそうだ。
現物はこれ。
ぼくは現物を手にして、商品の用途を全無視してエボナイトなんかで作ってほしいな、と
思いました。外観はとても気に入りました。
かなりすてきなデザインだと思います。
しかしデカイ。全長15.5センチくらいですか。
しかも重い。
アタマはこんなカンジ。
例のグラスブレイカーは邪魔にならない程度のでっぱり。
リバースグリップで構えて(笑)このアタマ部分に親指を置いても、指が傷付いたりはしなさそう。
真中の、グラスブレイカー&四個穴のあいてる部分は固定で、その周辺の
社名ロゴの入ってる部分が回転します。
約90°回すとペン先がでます。
非常に軽い回転ですちゃっと出ますので、片手でポケットから引き抜いて
その手ですちゃっとペン先を出して構えて…という動作が滑らかにできそう(笑)。
ニュルーと回し、回し切る寸前にわずかな抵抗があってかちっと停まります。
ただ、もう少し節度ある抵抗感(たとえば明確なクリック感があるとか)があると
よかったかも…?そうなると出しにくいのかな?
しかしこの回転の感触はちょっと気持ちの良いもので、ついつい
用もないのにクリクリし続けそうな予感がします。
こうして持つと、やはりデカイです。
まあ、これくらいの長さの文具はたくさんあると思いますが、長時間の書きやすさなどの
バランスを度外視したデザインと重量配分なので、手に盛った瞬間に
「でかくて使いにくそう…」というカンジの印象を持ちました。
個人的に、最高に疑問に思ったのはこのクリップのデザイン。
全体の造形にはまあまあマッチしてるかも知れませんが、無難でアリガチな姿。
しかも、スチールプレス(と思われる)で華奢な作りですし、一般的な
ペンと同じような構造で取り付けられています。
背広やワイシャツの胸ポケットへの出し入れですぐへたるような感じではありませんが
ジーンズのポケットのような厚手の生地だと、乱暴に出し入れすると
あっという間に曲がりそう。
壊した場合の修理や部品取り寄せなどの対応はどうなるのかも心配。
できれば、ポケットナイフのベルトクリップのようにチタンなど曲がりにくい素材で、
別体で成形しネジで固定、といった作りにしてもらいたかったと思います。
リフィールは「F」(細字)です。
パーカー系ならどれでもハマると思いますので、将来的にも困ることはないでしょう。
実際に書きものにつかうと、全体の重さがどうこうよりも、とにかくトップヘビーな
バランスが非常に気になって書きにくいですね。
もしも同じデザインでエボナイトやカーボンなどで作ったとしても、
アタマが重たいというバランスが変わらなければやっぱり書きにくそう。
逆に、アルミのままでもペン先に近いあたりに重心を持たせるような構造に
なれば、もっと使いやすいかも。
また、上部の太さに比べて人差し指・中指の先端が当たるあたり
(ぼくはヘンな癖があって、ペンのかなり先端に近いあたりを持つのです)
の太さが著しく細く握りにくいので、この点も必要以上にトップヘビーな印象を強めてるように思います。
by kumachanchan | 2009-11-09 13:11 | 特に意味は無し