SPYDERCO FB05P2 TEMPERANCE 2
新年早々からウィルス性の胃腸炎で救急センターのお世話になったりと
不穏な幕開けでしたが何事もなかったように更新再開します。
年末辺りからずっと、あれこれナイフを購入したのでご紹介。
スパイダルコ社のテンペランス2です。
(相変わらずひどい写真で申し訳ありません。今年はもうちょっと努力します)
長いこと購入を悩んでいましたが、他にもついでがあったのでKnife centerにて購入。
適度な大きさ・無難な形状のハンドル、シンプルなブレードデザインと素直なエッジラインと、
ぼくの好みにぴったりなモデルなのですが妙に値段が高く(米定価$329.95)、国内の
実勢価格も結構高かったので、かなり悩んでいました。
Knife centerの売価は$210.95。
これは買って正解。良いナイフです。
鋼材はVG-10。
結構な刃厚に見えますが、約4ミリ位なので、全長や刃渡りを考えると丁度良いくらいでしょうか。
美しいフラットグラインドです。
リカッソのデザインに合わせて斜めにヘアラインが入っています。
ヘアラインは結構あちこち乱れていますし、シースへの抜き差し時に付いたと思われる
傷もいくつかあります
(以前はこういうのが結構気になってしまい、入手と同時にヘアラインを入れなおしたり
していましたが、最近はあまり気にしません。どのみちすぐにガシガシ使って傷だらけにしてしまうので)。
非常に切れ味のよい刃がつけられていますが、結構荒っぽい切削です。
小刃(と呼んで良いものでしょうか。削られた、エッジ部分)はよく見るとザクザクですが、
作りが雑、というほどでも無い、というくらいに思います。
ただ、コレを定価で買ったとしたら「この値段なら、もうちょっと頑張ってくれよ…」と
思ったかも知れません。
日本製ですしねえ。
ニムラバスとはハンドル長はほぼ同じ。
刃長はテンペランス2の方がちょっと長いです。
テンペランスは刃幅がかなりあるので、見た目的にも握った感触でも
ニムラバスよりひと回り大きく感じます。
カイデックスシースが付属します。
シースの構造やデザインはWOODLANDERと全く同じ。
ベルトループも全く同じもの。これはすぐ換えたい…
WOODLANDERはシースに入れるとわずかに遊びがありカタカタ言いますが、
こちらはほぼガタ無し。
抜き差しはWOODLANDERに比べかなりタイトで、抜くときも
収納時も意識的にぐいっと力を入れる必要があります。
カイデックス二枚を合わせた構造で、整形のため外周全体をグラインダーでがーっと
荒っぽく削ってあるのですが、開口部分の内側にその削りのバリというか「カエリ」が
出ていて、これによりナイフを差し入れるときに結構な抵抗があります。
よく見ると、どうもそのカエリがハンドル材の表面を削っているようなので
軽く削ってみようと思います。
削りすぎるとナイフ収納時の固定が悪くなるかも知れないので様子を見つつ
加工する予定です。
ハンドルのマイカルタはパッサパサで吸湿性良すぎな感触だったので、
薄く蜜蝋を染ませてあります。
それによりかなり色が濃く(茶色っぽく)なっています。
もともとはもっと明るい色で、積層の模様ももっとハッキリ見えていました。
ぼくはもともとパッサパサに乾燥した触り心地のハンドル材には抵抗があるのですが、
好き嫌いを抜きにしても、使用中の汚れや手の汗などを吸いまくる素材は
衛生的にもあまり良いものじゃないですしし、一度色の濃い液体(血液とか)を
吸い込んでしまうと染みになってしまうので、やはり何らかの対策をした方が良いように
思います。
昔からあるウレタンを染ませる方法が一番実用性が高いとは思いますが、
なんとなく感触が好きじゃないので、ハンドル材の素材感を変化させない油脂類で
程よいものを探していたのですが、色々と実験した結果今のところ蜜蝋を
ホットワックスして染ませる方法に落ち着いています。
もちろん、過剰に塗り込めると滑ったりして危険ですので、注意が必要です。
妙にお得な価格で有名なRESILIENCEと。
刃長は異なりますが、全長はほぼ同じ。
デザイン的にも近い雰囲気です。
RESILIENCEの刃厚は3ミリ程度なのですが、個人的には
このテンペランスも3ミリくらいでも良かったかなとも思ってみたり。
by kumachanchan | 2012-01-11 18:49 | ナイフ