Spyderco CRICKET FRN C29BK
ATS-55。ザイテルハンドル。SEKI製です。
箱もちっちゃい。
クリケットというらしいこの独特の形状のブレード。
先端付近のちょこっとリカーブしてる部分は手紙類の開封にも便利なもので、
デスク周りのちょっとした作業にはとても向いています。
そして波刃は分厚い外国製の段ボールもぐいぐい切れます。
「削る」(例えば鉛筆を削る、とか)という動作を行わないなら、
このクリケットブレード&波刃という組み合わせはぼくにとって
事務用に最適です。
小さいボディの割に長いブレード。ハンドルの長さギリギリです。
こう握ると小指は完全に余ります。
ライナーロック。
ザイテルハンドルは左右一体成型で、金属ライナーは内蔵されていません。
そんなハンドル構造ですが、ガタも無く良くできた作りです。
畳むと楕円形。ザイテルハンドルだと黒いハンドルと銀色のブレードとの
コントラストではっきりと「それはナイフですね」と判りますが、
ステンレスハンドルのモデルだと全体が銀色一色なので
ぱっと見には小判型のマネークリップか何かに見えます。
ちょっとだけ気になるのが、畳むとブレードの背後端がちょこっとだけ
ハンドルから露出すること。
特に実用上問題があったり、けがの原因になるほどのことでもありませんが、
比較的鋭角な角の部分が手に触れるというのは、あんまり宜しくありません。
右利き用構造な上、サイズも小さいので左手でオープンするときは
若干の工夫が必要。
親指で直接サムホールを押しにくいので、まずは裏側から人差し指で
ブレードをちょいと押し出して…
ブレードがちょっと出てきたところでサムホールに親指をかけてオープン。
仕上げは価格の割に悪くありません。
少なくともミーアキャットよりずっとキレイでした。
刃はごくわずかのバリがありましたが、波刃のお陰もあり切れ味は十分。
研ぎ直す必要はありませんでした。
尚、例によってサムホールの縁は切り立っていて親指の腹の皮を
ざくざく削り取ってくれます。
国産Spydercoは昔からこんなような図解が書いてある箱が付いてきます
(図解がない箱だったこともあったような…?)。
キャラクター的にも近いミーアキャットと比較。
この写真でミーアキャットよりもこちらの方が刀身が長く見えますが、実際にはほぼ同じ。
今のご時世を反映し、こんな注意書きが入っています。
【総論】
ワンハンドオープンのスパイダルコの魅力を十分に味わえて、
且つ屋内での軽作業用という分野において実用として役立つナイフとしては、
個人的には一押しです。
実売価格も安いですから、Spydercoを初めて試そうか、という方には
まずコレをお勧めしたいです。
このクリケットで不足を感じたら、その不満を解消するデザインのモデルを
買い足せば良いでしょう。
by kumachanchan | 2010-05-11 14:17 | ナイフ