【ナイフのハンドル】G10素材は水を吸うんでしょうか?
ぼくは、G10製のハンドルが付いてるナイフを触ってると何故かひどく手が荒れるのです。
G10ハンドル全部というわけではなく極一部のもので起こる現象です。
ぼくは10年ほど前から手(正確に言うと指の第一関節あたりまで)が
年中ものすごく荒れるようになっており治療を続けてるんですが、
一部のG10ハンドルを長時間触っていると何故か指荒れが激しく進行するのです。
尚、主に乾燥と石油由来の揮発性の高い有機溶剤に弱いようなのですが
どうしたわけかオイル類にはあまり過敏で無く、各種ガンオイルや、
オートバイや自転車の整備なんかに使用するオイルやグリスなどでは
そんなに症状が進行しません。
以前から、ベンチメイドのニムラバス等では大丈夫なのですが
スパイダルコの黒G10(なぜかブルーG10は大丈夫)一体型ハンドルのナイフを触ってると、
冬場の空気が乾燥してる時期と同じような状態(指の皮がひび割れたり)になるのが
気になってたのですが、素材の成分が何かしら肌に刺激を与えてるのかなと思っていました。
ところが、さきほど戯れにDodoのハンドルに水を垂らして見ると
「あれ?染み込んでる…?」
それで、もしかするとG10というのは吸湿性の高い素材なんじゃないか、と疑ったわけです。
もしそうであれば、ハンドル素材が手指の水分なり油分なりを吸い取ってる可能性があります。
改めてよく観察すると、そもそもパッサパサでブラックというよりグレーに近いくらい。
これは当エントリに無関係な写真。
Dodoは製造ロットによってはブレードに「063V」などと書かれてることあり
(プレーンエッジはまた別な番号が書かれています)。
試しに、普段革製品の手入れなどに日夜活躍してる「馬油」を塗ってみました。
G10素材との相性が良いかどうか判りませんので、樹脂素材を劣化させたりすることの
無さそうなアーマオールを使うことも考えましたが、べたつきそうですし
匂いもあるし、何となく手肌に悪そうだし…ということで馬油に。
上が馬油を塗ったもの。下が何も塗って無いもの。
油は、ただフツーに指で塗っただけ。
塗った先からどんどん浸透してるカンジで、余剰した油でヌルヌルになることもないみたい。
写真では判りにくいですが、上はしっとりした「黒」になっています。
下は、上と比較してみるとグレーっぽいです。
断面部にも塗りましたが、こちらの方が違いが判りやすいですかね。
上が馬油を塗ったものです。
ある程度つやもでて、まっ黒けな色になってます。
右が馬油塗ったもの。ロックのボール周辺の面取り部も、当初は
白っぽいくらいでしたが油塗った後はチェッカリング部分と同じ真っ黒に
変わりました。
その後一日ほど色々な作業に使ったりしましたが真っ黒なままですし、
手指の荒れは今のところ感じません。
また、とくに油っぽい手触りもないので滑ったりすることもありません。
このまましばらく使用してみることにします。
by kumachanchan | 2010-05-28 15:12 | ナイフ